第1回Mr.Childrenヤバい歌詞選手権・優勝フレーズ発表
まいど、ミスチル屋です。
【前回のあらすじ】
ミスチルワールドカップの最終予選に参加した77の冒頭フレーズの中から見事に予選を勝ち抜いた32フレーズが決まったので8つのグループに分けて各グループの上位2フレーズをノックアウトステージに引き上げたよ。そして早くも1回戦が終わりベスト8が決まったよ。さらに2回戦も終わってベスト4が決まったよ。さらにさらに準決勝も終わってついに優勝候補の2フレーズが残ったよ。いざ決着の時…!
ということで、77フレーズから始まった戦いも、ついに終焉を迎えます。まずは準決勝の壮絶な戦いをおさらい!
<決勝トーナメント通過フレーズ(冒頭編)決勝進出フレーズ/赤太字>
※()内は曲名。区切りは基本1~2フレーズ。
★新しい靴を履いた日はそれだけで世界が違って見えた(足音~Be Strong)
VS
★隣の人に気づかれぬように僕らだけの言葉で話そう(fantasy)
★評論家の指摘なんか気になんないくらいインパクトこそないけど良い映画だったなぁ(終末のコンフィデンスソング)
VS
★優しさの死に化粧で笑ってるように見せてる(himawari)
今回はこの2フレーズの中からついに優勝フレーズが決定!!
勝者は…
…の前に、3位決定戦の結果はこちら!!!!!
<決勝トーナメント通過フレーズ(冒頭編)3位/赤太字>
※()内は曲名。区切りは基本1~2フレーズ。
★新しい靴を履いた日はそれだけで世界が違って見えた(足音~Be Strong)
VS
★優しさの死に化粧で笑ってるように見せてる(himawari)
おぁあーーっと!新生Mr.Childrenの新たなる終わりなき旅を演出した「足音~Be Strong」が勝利!3位!解説のミスターチル奴隷が発売時547回は聴いたという名曲!!!!そしてhimawariがまさかの敗退!!!!想い出の角砂糖を涙が溶かしちゃわぬようにいいいいいいいいいい!!!!!
ぼく「解説のミスターチル奴隷さん、勝因は何だったのでしょうか?」
ミスターチル奴隷「好みです。」
ぼく「はい?」
ミスターチル奴隷「好みです。」
ぼく「あれ?これ準決勝の時と同じ返答…だから勝因を…」
ミスターチル奴隷「好みです。」
ぼく「お前絶対もう決勝の2フレーズのことしか頭にないだろ。」
ミスターチル奴隷「そのとおり☆」
ぼく「●ね」
ということで、栄えある3位は「新しい靴を履いた日はそれだけで世界が違って見えた(足音~Be Strong)」でした!
そしていよいよ決勝戦のはじまりです。
<決勝トーナメント(冒頭編) 優勝フレーズ>
★隣の人に気づかれぬように僕らだけの言葉で話そう(fantasy)
VS
★評論家の指摘なんか気になんないくらいインパクトこそないけど良い映画だったなぁ(終末のコンフィデンスソング)
ぼく「解説であり審査員でもあるミスターチル奴隷さん、優勝はどちらでしょうか。」
ミスターチル奴隷「非常に悩みました。Mr.Childrenという偉大なアーティストの冒頭フレーズを集めた今大会でしたが、やはり1フレーズのみで良し悪しを決めるのはおこがましいことなのではないかとも思ったり。」
ぼく「ええ。」
ミスターチル奴隷「時には、サビやメロディーに引っ張られそうになったこともありました。このフレーズは2番のこの部分で活きてくるんだとか、大サビにつながる大切な導入フレーズなんだとか。」
ぼく「はい。」
ミスターチル奴隷「それでも、悩みに悩んだ挙げ句、そもそも"音楽に勝敗はない"という彼らの考え方に共感する中で、自然と答えは出たのです。」
ぼく 「ええ。」
ミスターチル奴隷「優勝は……
"評論家の指摘なんか気になんないくらいインパクトこそないけど良い映画だったなぁ"(終末のコンフィデンスソング)
です!!!!」
ぼく「ええええええええええええええええええええええ!?!?!?!?!?」
ぼく「マジか。何だかんだで結局fantasy来ると思っていたよ!?」
ぼく「えっ、結局なんでなの?」
ミスターチル奴隷「本当に悩んだんですよ。でも、今回は良い意味でMr.Childrenらしいフレーズにスポットを当てたいと思ったのです。」
ぼく「というと?」
ミスターチル奴隷「以前、ベスト4を決める戦いでOverの"何も語らない君の瞳の奥に愛を探しても"と激戦を繰り広げましたよね。」
ぼく「うん。」
ミスターチル奴隷「その時に、私は"奥行きの勝利"と言いました。」
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※前々回の記事より
ミスターチル奴隷「これも完全に好みなのですが、奥行きの勝利ではないでしょうか。」
ミスターチル奴隷「終末のコンフィデンスソングの冒頭フレーズが持つ奥行きはなかなか深いと思うんですよ。"評論家の指摘なんか気になんないくらいインパクトこそないけど良い映画だったなぁ"って、正解がないじゃないですか。そして、きっと100人に聞けばそれぞれが別の回答をすると思うんです。」
ミスターチル奴隷「"桜井さんもこんなこと思うんだ"にとどまらず、"誰が何と言おうと、自分の意見を持って良いんだ"、"自分が良いと思ったものを良いと言っていい自由があるんだ"、と思わせてくれますよね。そして、タガタメのように特定の作品を指していたかどうかはこのワンフレーズからはわかりませんよね。それが逆に良かったなぁと。リスナーに当たる自由度の高さというか、奥行きの深さというか。"インパクトこそないけど"というフレーズがまた絶妙だと思います。」
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ぼく「ああ、何か適当なこと言っていましたね。しかし、奥行きという意味では"fantasy"も同様なんじゃないですか?」
ミスターチル奴隷「うーん、そうかもしれませんね。前々回の"HERO"との比較でも、疑似体験の勝利について語らせていただきました。これはつまり、奥行きがあるからこそできる体験だと思います。」
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※前々回の記事より
ミスターチル奴隷「そしてfantasyに関しては、そもそもの前提として、歌詞というものはどれだけ自分なりに良い形で消化できるかなんじゃないか、という話をしました。冒頭フレーズを聴いた時、夜の薄暗いバーやレストランで、桜井さんに耳元でこのフレーズを囁かれる妄想をした人もいるんじゃないかという話です。たったワンフレーズで、あたかも自分が当事者であるかのような疑似体験ができるからこそfantasyは素晴らしいと。」
ミスターチル奴隷「うーん、これは本当に僅差だったと思うのですが、やはりギャップの勝利じゃないでしょうか。HEROの冒頭フレーズの続きを知りたいという欲求はあるのですが、fantasy(=想像、空想、幻想の意)というタイトルでありながら、どこか現実感のある冒頭フレーズとのギャップがおもしろかったのかもしれません。」
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ぼく「ああ、また何か適当なこと言っていたね。でも、奥行きがあるからこそfantasyに軍配が上がるもんなんじゃないの?結局終末~の勝因は何だったの?」
ミスターチル奴隷「……」
ぼく「??」
ミスターチル奴隷「うーん。結局のところ、私にとってMr.Childrenというアーティストがどのような存在なのかを改めて考えてみたのです。」
ぼく「うん。」
ミスターチル奴隷「考えてみた結果、私にとってMr.Childrenは、"衣服"のようなものなのです。」
ぼく「はぁ?頭おかしいの?」
ミスターチル奴隷「私が裸族にでもならない限り、あるいはあらゆる素材のアレルギーにでもならない限り、今後生涯を通じて日常生活で服を着続けるでしょう。今はスーツを着ることがほとんどですが、その日の、その時の気分や境遇によって、身に纏う衣類を変えるのが人というものだと思います。」
ぼく「はぁ?頭おかしいの?(2回目)」
ミスターチル奴隷「そしてその衣服のような存在が、私にとってのMr.Childrenだったのです。Mr.Childrenを本格的に好きになったのは、今からおよそ16年前でしたが、その時から現在まで、私はMr.Childrenの楽曲を身に纏い続けてきました。嬉しい時、楽しい時、悲しい時、苦しい時、辛い時、悔しい時、プレッシャーと戦っている時、幸せに満ちている時、誰かに恋い焦がれている時…いつ、どんな場所でも、誰と過ごしていても、自分自身の感情や境遇とリンクするような楽曲に救われてきたのです。」
ぼく「う、うん…(あんた年の割に恋愛らしい恋愛経験全然ないだろ…)」
ミスターチル奴隷「やめろ!今は関係ないだろ!!…と、とにかく、一言で言えば私にとって絶対に欠かせないものであり、私の日常に彩りを加える大切な存在なんです。」
ぼく「ええ…(何で心の声聞こえたんだろう…)」
ミスターチル奴隷「私の人生に深く、そして大いに影響を与えてくれたMr.Childrenですが、こと"終末のコンフィデンスソング"の一節に関しては、日常に彩りを加えるMr.Childrenらしさが詰まっていると思うんです。"評論家の指摘なんか気になんないくらいインパクトこそないけど良い映画だったなぁ"という、誰しも一度は体験したことがありそうな感覚が述べられている冒頭フレーズ。これこそがミスチルの、Mr.Children最大の強さだと思うのです。」
ぼく「長い!簡潔に!」
ミスターチル奴隷「私は先程、日常に彩りを加える大切な存在と言いましたが、このクソブログを書いている間に気持ちの変化がありました。つまりは、正確に言うとMr.Childrenは私たちの日常そのものだと思うのです。」
ぼく「……!!」
ミスターチル奴隷「素晴らしいアーティストは沢山いらっしゃいますが、これほど私たちの日常とリンクしており、その中でもこれほどありふれた日常を一言で表した楽曲は他にはなかったのではないでしょうか。」
ぼく「で、でも、それならもっと…"目の前を横切ろうとするその老人の背中はひどく曲がっていて"(横断歩道を渡る人たち)とか、"口がすべって君を怒らせた"(口がすべって)とか…僕たちの日常を描いたフレーズは他にも沢山あるじゃないか!」
ミスターチル奴隷「そのとおりです。しかし、その他にこの楽曲のこのフレーズが優れていると感じた理由は、以前も説明しましたよね。」
ぼく「……」
ミスターチル奴隷「そもそも勝敗なんてない。でも、この終末のコンフィデンスソングのフレーズは、この醜くも美しい世界の中で生きる私たちのありふれた日常を切り取った、素敵なフレーズなんじゃないかと、私はそう思ったのです。」
ぼく「そういう考え方もあるわけだね!チル奴隷、おつかれさま!」
【第1回Mr.Childrenヤバい歌詞選手権・最終結果】
★優勝
評論家の指摘なんか気になんないくらいインパクトこそないけど良い映画だったなぁ(終末のコンフィデンスソング)
★準優勝
隣の人に気づかれぬように僕らだけの言葉で話そう(fantasy)
★3位
新しい靴を履いた日はそれだけで世界が違って見えた(足音~Be Strong)
★4位
優しさの死に化粧で笑ってるように見せてる(himawari)
ということで、今大会は終幕です!
長い間お付き合いいただきありがとうございました!!
※本大会の結果はあくまで個人の意見に基づいたものです。悩んだ末に出た答えなら15点だとしても正しい精神でやっていますので、ご了承ください。
▼▼▼ つづきは第2回で!!!! ▼▼▼