【ネタバレ注意】平成が生んだモンスターバンドは令和以降も語り継がれると確信した日①【Mr.Children/Mr.Children Dome Tour 2019 “Against All GRAVITY”】
【※※ウルトラ注意※※】
この先には、Mr.Childrenの最新ライブ「 Mr.Children Dome Tour 2019 “Against All GRAVITY” 」に参戦した直後の筆者が、その熱狂の処理に困った結果、これでもかというくらいネタバレを含む感想を書き綴っています。これから参戦を控えている方は絶対に下へ進まないことをおすすめします。また、ごくたまにこのクソブログの記事を引用ツイートしてコメントしてくださる方がいてとてもありがたく感涙しているのですが、ネタバレに繋がる匂いを醸し出すコメント付きのRTは、どうかこれから参戦される方々のために控えていただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。
令和元年 五月二十日
ミスターチル奴隷
…ということでもう少しスクロールを…
…もう少し……
…もう少し………
手書きの画像でも貼って…
…よし、これくらいでいいかな?
ということで、ライブレポを始めたいと思います。
改めまして、ミスチルが好きすぎてもはやミスチルの虜、そして奴隷と成り果てたミスターチル奴隷です。魂売っています。
定期的に死亡説が出ますが、まぁ一応こんな感じで生きています。
で、早速なんですけどね、ついに行ってきました。
Mr.Children Dome Tour 2019
“Against All GRAVITY”!!!
もうね、この日を何度待ち侘びたことか。
※どれくらい待ち侘びたかはこちらの記事をご参照ください。
それこそ、前回のツアーである「重力と呼吸」はね、8回落選して結局最後まで行けなかったんですよ。今回、僕以外にも「チケ●トボ●ド」と書いた紙を貼った藁人形に釘を刺した人いっぱいいるんじゃないですか?(物理的に)
正直、転売ヤーが儲かる世界は好きじゃないけど、もう少し気軽にチケットの購入や交換ができる仕組みがあればいいなーなんて思ったりしています。定価トレードがもう少し進化すれば解決するのかなー。
と、いうことで、個人的には「Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25」以来、約2年ぶりのミスチルライブでした。
前職の同僚と4人で行ったのですが、まずは腹ごしらえも兼ねて錦糸町に。
【Q】なぜ東京ドームがある水道橋駅じゃなくて、錦糸町駅なの?
【A】ライブ当日の会場最寄駅には、セットリストテロリスト(通称:モラルハザードゾンビ野郎)がいるからだよ☆
◆解説/モラルハザードゾンビ野郎とは?
→「Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25」の際に、日産スタジアム近くのサイゼリヤ新横浜アリーナ通り店にて突如現れたセットリスト読み上げ野郎のこと。「ライブ代の70%は1曲目の感動に支払われている」という強い自論があるミスターチル奴隷が待機していた飲食店で、唐突に大声で同ツアーのセットリストを読み上げるという奇行に出た奇行種。中途半端に知識だけはあるため、長年ライブで演奏されていない名曲などを見つけ次第、親の仇を討つ時と同じテンションで声高に読み上げる習性を持つ。なお、その場にどれだけツアーTシャツやタオルを巻いた人間がいてもおかまいなし。2015年の未完ツアーでボーカルの桜井和寿氏から出た「愛とは想像力」という言葉を借りるのであれば、著しく愛が欠如している状態にあるため、目撃次第早急に「あなた、天頂バスにでも乗って病院に行ったほうが良いですよ。何にも縛られちゃいないですから。」と声をかけてあげるのが無難。
ということで、錦糸町で待機。ミスチル談義に花を咲かせながら、16時過ぎに出発。現地に着いたのはなんだかんだで16時半頃。最近はタオルだけ販売している場所もあるため、一緒に行った3人もグッズ売り場に並ばず装備できたようで何よりでした。(自分は郵送で自宅から装備していった)
道民である自分を含め、サッポロビールへの異常なこだわりを見せる集団と化した僕らは自分たちの席を探す旅へ。と思ったら、入り口から近いゲートだったことが判明。
正直、チケットが配信された時は、「ウゲェボヤァ!!FCでもアリーナじゃないんかい!!」と、贅沢な不満を漏らしたのですが、結果として今回はスタンド勢もかなりお得なライブだったのではないでしょうか。
というのも、今回のライブでは光の演出がかなり花道にかかっているものだったこと、全体+天井を使った演出が多く、比較的スタンドの方が見やすかったんじゃないか説も出ているからです。
実際、1階席では割といい感じで全体を見渡すことができました。遠すぎず、近すぎず。そして、実はすぐ後ろが「記者席」だったのですが、各媒体の記者さんたちが机のあるシートにゆったりと座って何やら取材のメモらしきものを取っていました。
仕事で来ているとは思うんですけど、さすがに痺れを切らしたのか、イノセントワールドあたりで思い切り首と手を振っている人がいたのは笑いました。そう、能書きなんて必要ないんですよ。あなたが感じたことを、あなたの言葉でストレートに書いた方が、ミスチルの良さは伝えられるんじゃないかと、そう思うわけです。
(でも、あの席ちょっと羨ましかったな…笑)
さて。ここまでダラダラと書き綴りましたが、ここからが本当のライブの所感です。
まず前提のお話をしますが、僕はこれまで下記のライブに参戦しました。
「Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving 25」×2回
「Mr.Children Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ」
「Mr.Children Hall Tour 2016 虹」 ※音漏れ参戦
「Mr.Children Stadium Tour 2015 未完」×2回
「Mr.Children [(an imitation) blood orange]Tour」×2回
「MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012」×2回
「TOUR 2004 "シフクノオト"」 ※音漏れ参戦
で、その上で今回迎えたのが「Mr.Children Dome Tour 2019 “Against All GRAVITY”」なんですけど、結論から言います。
これまでのライブの中で、間違いなく一番のライブでした。
なぜか。理由は大きく3つあります。
①深海とは別の意味で異質なアルバム「重力と呼吸」の素晴らしさを殺さずに、全世代のファンを喜ばせるライブを実現したから。
②肥大したモンスターアルバム「REFLECTION」を完全に手懐けたから。
③更に進化した姿と楽曲を引っさげて目の前に現れることを4人が確約したから。
今日のブログは取り急ぎの「総合感想版」とでも認識いただければ嬉しいのですが、とりあえず順番に感じたことを書き綴りますね。
①深海とは別の意味で異質なアルバム「重力と呼吸」の素晴らしさを殺さずに、全世代のファンを喜ばせるライブを実現したから。
→これはもうそのままなのですが、正直「重力と呼吸」というアルバムに収録されている曲を、どれくらい、どうやって盛り込んでくるのか、ライブ前からすごく気になっていました。
通常、アルバム関連のタイトルがついたツアーでは、収録されている曲のほとんどor全部を演奏するのが一般的です。なぜなら、アルバムがライブテーマにも直結し、収録されている曲が主役となるからです。
しかし、今回の「重力と呼吸」というアルバムは、ファンの中でも賛否両論の作品で、正直なところ全部orほぼライブでやることには少し抵抗を感じる方もいたのではないでしょうか。
ストレートに言うと、10曲分使うのであれば、ある程度メジャーな曲や往年の名曲も演奏してほしいという人もいたと思うのです。ぶっちゃけ、僕はそうでした。
重力と呼吸自体は名盤だと思うのですが、何というか、「REFLECTION」でやっぱりミスチルはこの形が最高だよねとなったところで、そこからのギャップは結構大きかったと思うんです。もしかすると、「昔ながらのミスチル」が好きな方には敬遠されてしまいそうな、そんなアルバムだったんじゃないかと。
ましてや、ファンの幅の広さではおそらく日本一なのではないかとも言えるミスチルだからこそ、老若男女全員が楽しめるライブに仕上げないといけないプレッシャーもあったと思います。特に、25周年イベントという、最も大衆的で誰もが満足できるようなツアーを成し遂げた彼らの重圧はすごかったのではないでしょうか。
そんな中で、10曲ある重力と呼吸の楽曲をどうやって組み込んでくるのかドキドキしていたのですが、蓋を開けてみれば「Your Song」「himawari」「addiction」「海にて、心は裸になりたがる」「SINGLES」「皮膚呼吸」の6曲という構成でした。
これ、たぶん同アルバムの中でも、ベストな6曲なんじゃないかと思いました。理由は、(アルバムの中で)御三家的ポジションの「Your Song」「SINGLES」「皮膚呼吸」という、アルバムを聴き込めていない人にも比較的認知度が高く、かつ盛り上がりも十分な3曲でしっかりと引き込み、ライブ映えする「海にて、心は裸になりたがる」、もはやWALTZ的ポジションも間違い無しの「addiction」で重力と呼吸を軸としたライブであることを認識させられるからです。
そして、このツアーを行う上でどうしても欠かせない1曲が、以前から人気があり一般認知もあった「himawari」だと予想します。この曲があることによって、これまでの楽曲と、重力と呼吸のラインナップが見事に融合できたのではないかと思うのです。だから、これだけ既存の曲と組み合わさっても違和感を感じなかったのではないでしょうか。
要は、「誰でも確実に良いと感じられる6曲」で重力と呼吸というアルバムの強さを証明し、その分の余白を往年の名曲で埋めることで、僕らがこれまで体感したことのないような、重厚なセットリストが出来上がったと感じるのです。
特に、「addiction→Dance Dance Dance→Monster」の流れは狂気に近いものを感じませんでしたか?この3曲が並ぶと、こんなに強いのか、こんなにハマるのかと、そう強く思いました。
長くなりましたが、要は「重力と呼吸」というアルバムの良さと、これまでのミスチルの良さを奇跡的なバランスによって成立させたライブだったのではないでしょうか。これは素直に「すげぇ!」となりました。
②肥大したモンスターアルバム「REFLECTION」を完全に手懐けたから。
肥大したモンスターアルバムってなんやねん。上手いこと言いたいだけやん。
そうお思いの方、すみません。でも、REFLECTION(Naked)ってマジで肥大しまくりのモンスターアルバムじゃないですか?あの小さなUSBを手に入れるために仕事中にさいたまスーパーアリーナへ走った僕は、あの日確かに新しいミスチルの姿を見たんです。それくらいミスチルファンには影響度の高いアルバムだと思っています。
と、前置きはこれくらいにして。そんなモンスターアルバムを完全に手懐けたというのがどういう意味かと言うと、「やっとREFLECTIONの香りが良い意味で消えた」という意味です。
例えば、今回2曲目で演奏された「Starting Over」なんかは、それこそこの1曲だけでも天下を取れるような曲だと思います。未完の大トリを飾るくらいですしね。まさに、バケモノの子。
そんな曲が存在感を隠しきれるわけがない。ましてや、今回のツアーに入れたら絶対に浮く。そう思っていたのですが、これまた見事な調和で、良い意味でうまーく溶け込んでいたんです。
正直、最初は発売から時間が経つことで、少し(楽曲自体の新鮮味や驚きが)薄れてしまったのかな、と思いました。でも、それはきっと違っていて。
たぶん、ここに来て「重力と呼吸」が「REFLECTION」と同じくらい大きな存在として僕の中で完全に機能したことを意味しているのではないかと思ったのです。
①で2つのアルバムを少し対比させましたが、REFLECTIONがあったからこそ重力と呼吸の良さが際立って、また、重力と呼吸があったからこそREFLECTIONの良さを再確認できたのだと思います。
手懐けるという表現はどこか一方的で正しくないかもしれないかもしれませんが、よ~く考えてみてください。あのREFLECTIONですよ?あの時、「ミスチルはもうこれ以上のアルバムは出せないんじゃないか不安なくらい凄い」なんて声が、FC会員からも出ていたくらいの最高傑作と調和するって、相当なアルバムじゃないと無理ですよ。
そういう意味では、改めて今作の凄さを感じます。
③更に進化した姿と楽曲を引っさげて目の前に現れることを4人が確約したから。
これは主にMCでの本人の発言がソースですが、もう並々ならぬ覚悟のようなものを感じました。過去最上級の。
実は少し前から、自身の歌手生命に関することを少しずつ話すようになっていた桜井さん。ひょっとして、どこか患っている場所があるのでは…と勘ぐりましたが、状況はわからずです。
ただ、一つ言えることは、彼らが終わりのその時を意識し始めているということです。そりゃ、25年以上も同じメンバーでバンドをやっている人たちなんて、数えるほどしかいないと思います。
そんな彼らが、これからも人々の心を震わせるような楽曲を、最低1曲、いや、10曲は作ると発信したのです。
①②の時点でもはや良いライブであったことは伝わったかと思いますが、そんな日本の最前線でトップを張り続ける彼らがまだ戦うと行っているんです。凄い話じゃないですか?まさに、平成が生んだモンスターバンドは、令和以降も語り継がれると確信した1日でした。
※今日はここまで※
以下、本当は一曲ずつ詳細にレビューして行きたかったのですが、今日はかなりエネルギーを使ったので、今日のセトリだけ記載して眠ります。いやー、すごかった。気が向いたらライブの詳細レポもまた!
<5/20 東京ドーム公演セットリスト>
1.Your Song
2.Starting Over
3.himawari
4.everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-
5.HANABI
6.Sign
7.名もなき詩
8.CANDY
9.旅立ちの唄
10.ロードムービー
11.addiction
12.Dance Dance Dance
13.Monster
14.SUNRISE
15.Tomorrow Never Knows
16.Prelude
17.innocent world
18.海にて、心は裸になりたがる
<アンコール>
19.SINGLES
20.Worlds end
21.皮膚呼吸
以上、お付き合いいただきありがとうございました!