第1回Mr.Childrenヤバい歌詞選手権・決勝トーナメントベスト4進出フレーズ発表
まいど、ミスチル屋です。
【前回のあらすじ】
ミスチルワールドカップの最終予選に参加した77の冒頭フレーズの中から見事に予選を勝ち抜いた32フレーズが決まったので8つのグループに分けて各グループの上位2フレーズをノックアウトステージに引き上げたよ。そして早くも1回戦が終わりベスト8が決まったよ。
ということで、今回はベスト8同士の激突です。77フレーズから始まった戦いも、残り4フレーズに…まずはベスト8フレーズをおさらい!
<決勝トーナメント通過フレーズ(冒頭編)ベスト8/赤太字>
※()内は曲名。区切りは基本1~2フレーズ。
★新しい靴を履いた日はそれだけで世界が違って見えた(足音~Be Strong)
VS
★届いてくれるといいな(Sign)
★例えば誰か一人の命と引き換えに世界を救えるとして(HERO)
VS
★隣の人に気づかれぬように僕らだけの言葉で話そう(fantasy)
★何も語らない君の瞳の奥に愛を探しても(Over)
VS
★評論家の指摘なんか気になんないくらいインパクトこそないけど良い映画だったなぁ(終末のコンフィデンスソング)
★優しさの死に化粧で笑ってるように見せてる(himawari)
VS
★62円の値打ちしか無いの?僕のラブレター(my life)
そして激闘開幕!!
最初の勝者は…
<決勝トーナメントベスト4進出フレーズ(冒頭編)/赤太字>
※()内は曲名。区切りは基本1~2フレーズ。
■左側のブロック
★新しい靴を履いた日はそれだけで世界が違って見えた(足音~Be Strong)
VS
★届いてくれるといいな(Sign)
おぁあーーっと!ここで女性からの圧倒的支持を誇る名曲「Sign」が敗退!!奏でた新芽のような音符(おもい)は届かなかったああああああああ!!!!!
ぼく「解説のミスターチル奴隷さん、勝因は何だったのでしょうか?」
ミスターチル奴隷「そうですね、やはりオシャレは足元からと言いますからね。以前も言いましたが、私も新しい靴を履いた日はとても清々しい気持ちになるというか、歩きやすいですよね。この前もGUのサマーセールで勝った500円くらいの靴が非常に良くてですね。」
ぼく「……」
★例えば誰か一人の命と引き換えに世界を救えるとして(HERO)
VS
★隣の人に気づかれぬように僕らだけの言葉で話そう(fantasy)
おぁあーーっと!ここで好奇心の勝利という形でベスト8進出を果たした「HERO」が敗退!自らの命をもってファンタジーの世界を救うまさかのオウンゴール展開だあああああああ!!!!!!ヒーローが必ず勝つとは限らないことが証明されてしまったああああああ!!!!!
ぼく「解説のミスターチル奴隷さん、勝因は何だったのでしょうか?」
ミスターチル奴隷「そうですね。私は前回、HEROの冒頭フレーズが含む情報量について話しましたね。"例えば誰か一人の命と引き換えに世界を救えるとして"という情報から推測できる事実は、あくまで空想。我々の馴染みのない、空想でありながらもまだ見たことのない世界、思い描いたことのない世界だからこそ惹かれると。」
ぼく「そうですね。」
ミスターチル奴隷「そしてfantasyに関しては、そもそもの前提として、歌詞というものはどれだけ自分なりに良い形で消化できるかなんじゃないか、という話をしました。冒頭フレーズを聴いた時、夜の薄暗いバーやレストランで、桜井さんに耳元でこのフレーズを囁かれる妄想をした人もいるんじゃないかという話です。たったワンフレーズで、あたかも自分が当事者であるかのような疑似体験ができるからこそfantasyは素晴らしいと。」
ぼく「そうですか。で、なぜfantasyに軍配が上がったんですか?」
ミスターチル奴隷「うーん、これは本当に僅差だったと思うのですが、やはりギャップの勝利じゃないでしょうか。HEROの冒頭フレーズの続きを知りたいという欲求はあるのですが、fantasy(=想像、空想、幻想の意)というタイトルでありながら、どこか現実感のある冒頭フレーズとのギャップがおもしろかったのかもしれません。」
ぼく「ふーん。」
そしてベスト4を決める戦いは後半戦へ!
後半戦の勝者は…
■右側のブロック
★何も語らない君の瞳の奥に愛を探しても(Over)
VS
★評論家の指摘なんか気になんないくらいインパクトこそないけど良い映画だったなぁ(終末のコンフィデンスソング)
おぁあーーっと!Over敗退!サビのフレーズを歌う時に一部の女性から必ず反感を買ってしまうOver敗退!一部の女性陣の指摘なんか気になんないくらいインパクトもある名曲だったのに…!
ぼく「解説ある?」
ミスターチル奴隷「Overに関しては、冒頭のフレーズで既に2回フラれているという話をしましたね。"何も語らない"=語ってもらえない状態まで行き着いてしまったこと。"君の瞳の奥に愛を探しても"=もはや目を見れば彼女の気持ちが自分にないことに気づいてしまっていること、と。」
ぼく「うん。」
ミスターチル奴隷「そして終末のコンフィデンスソングに関しては、ワンフレーズでどれだけ勇気付けられたかが勝因と言いましたね。日本で2番目の売上を誇るMr.Childrenの天才ボーカルであるあの桜井さんも一人の人間だったんだと。」
ぼく「それで?」
ミスターチル奴隷「これも完全に好みなのですが、奥行きの勝利ではないでしょうか。」
ぼく「はぁ?早く説明しろよ。」
ミスターチル奴隷「一見奥行きがありそうなのはOverですよね。歌詞に奥って入っているくらいですし。」
ぼく「はぁ?早く続けろよ。」
ミスターチル奴隷「でも、個人的には終末のコンフィデンスソングの冒頭フレーズが持つ奥行きはなかなか深いと思うんですよ。"評論家の指摘なんか気になんないくらいインパクトこそないけど良い映画だったなぁ"って、正解がないじゃないですか。そして、きっと100人に聞けばそれぞれが別の回答をすると思うんです。」
ぼく「はぁ?」
ミスターチル奴隷「"桜井さんもこんなこと思うんだ"にとどまらず、"誰が何と言おうと、自分の意見を持って良いんだ"、"自分が良いと思ったものを良いと言っていい自由があるんだ"、と思わせてくれますよね。そして、タガタメのように特定の作品を指していたかどうかはこのワンフレーズからはわかりませんよね。それが逆に良かったなぁと。リスナーに当たる自由度の高さというか、奥行きの深さというか。"インパクトこそないけど"というフレーズがまた絶妙だと思います。」
ぼく「そうだね。」
★優しさの死に化粧で笑ってるように見せてる(himawari)
VS
★62円の値打ちしか無いの?僕のラブレター(my life)
おぁあーーっと!62円の値打ちしかなかったああああああああ!!
ぼく「勝因は?」
ミスターチル奴隷「これはそのまま、フレーズインパクトの勝利ですね。"優しさの死に化粧"なんてフレーズ、きっと世界中探しても誰ひとり思い浮かばないですよね。"62円の値打ち"もかなりのパワーワードなのですが、いわゆる換金表現というのは他の分野でも比較的使われてきたと思うのです。優しさの死に化粧ってすごいですよ。替えがきかない表現だと思うんです。例えば、
メイクさん:今日どんな感じにしましょうか?(^o^)
ミスターチル奴隷:あ、じゃあ優しさの死に化粧でお願いします~~(^o^)
メイクさん:あ、わかりました~~(^o^)
とはならないですよね。」
ぼく「はぁ?」
ミスターチル奴隷「うるさい!himawariめっちゃ好きなんだよ!!歌詞もメロディーも最高なんだよ!!!!もうこの企画ちょっと長引かせすぎたと思って反省しているんだよ!ワールドカップも終わったのに!!」
ぼく「(ダメだコイツ…早く何とかしないと……)」
★ベスト4進出フレーズ
★新しい靴を履いた日はそれだけで世界が違って見えた(足音~Be Strong)
★隣の人に気づかれぬように僕らだけの言葉で話そう(fantasy)
★評論家の指摘なんか気になんないくらいインパクトこそないけど良い映画だったなぁ(終末のコンフィデンスソング)
★優しさの死に化粧で笑ってるように見せてる(himawari)
次回はいよいよ4強同士の激突へ!!